第二海堡
<城名> 第二海堡
<所在地> 千葉県富津市
<主な城主>
<遺構> 砲台跡、兵舎跡
<交通> シーサイドライン「野島公園」下車、船に乗り約30分。出船時間などの問い合わせは村本海事(電)045・781・8736。往復3700円。
<紙面掲載>2003/08/14
<歴史> 海堡とは海に造られた人工島要塞のこと。明治時代、首都防衛として富津岬から横須賀・猿島の間に第一から第三の3つの海堡建築を計画した。中でも第二海堡は世界最大の人口島要塞もの。明治22年起工、完成は大正3年だった。長い年月をかけて完成した第二海堡は関東大震災により大破してしまった。
<史跡歩記> 現在は釣り人に人気の島です。シーサイドライン野島公園駅前にある村本海事の船に乗って行くことができます。今回は城郭フォーラムのオフ会として上陸しました。木更津市と紹介されている記述が多いですが、富津市が正解です。
船は1日4便ほど。私たちは12:00の船にしました。乗船時に乗船名簿に記入する必要があるので早めに行くといいでしょう。またコンビニも隣にありますので飲料水・酒(必須 笑)・食料を買い込みます。クルージングは30分ほどです。途中防波堤に寄って釣り人を回収します。第二海堡に着くころは船酔いでメロメロです(苦笑)。
島はそんなに広くありません。1時間でほとんど回れます。あとの3時間は宴会ですね(大笑) 天気がよかったのであっという間に飲み干してしまいました。東京湾ど真ん中でのビールは贅沢です。
関東大震災の破壊力を見ることができる貴重な場所であり、巨大なコンクリートのがれき群や崩れたれんがの建物には圧倒されます。その風景を生かし、特撮や映画「蘇る金狼」で使われたことがあるほど。トイレはありますが水道はありません。水分は多めがいいでしょう。第一海堡は立ち入り禁止、第三海堡は水没し、撤去作業中です。
(2003/07/19)
シーサイドライン野島公園駅を降りて橋を渡ると乗船場所です。 | 途中、防波堤によって釣り人の回収を行います。遠くに見える島は猿島です。こちらは自然島要塞ですね。 | ||
30分のクルージングで第二海堡が近づいてきます。 | 桟橋です。風向きによっては逆側に到着することがあるそうです。帰りは気をつけたほうが良いです。 | ||
無断ではないぞ(笑) | 灯台の説明板です。第二海堡の説明板も欲しいところです。 | ||
われわれはこの風光明媚(笑)な場所に陣地を構築しました。 | これは機銃の砲座でしょうか? | ||
高射砲台とか防空監視所など言われます。絵になりますね。これだけでも来た甲斐があります。 | 中央部から富津方面を見ます。 | ||
中央部から猿島方面を見ます。 | もちろん第一海堡も見えます。 行きたい! |
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巨大なべトンがすべり落ちています。砲台の形そのままで割れているのが面白いですね。 | こちらはレンガの建物が転がっています。 | ||
レンガのアーチ状の建物です。入り口か弾薬の運び場所だったのでしょうか? | 完全な形で残る15センチカノン砲の砲台です。 残念ながらオイルタンクがあって入れません。 |
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粉々だ(笑) | 猿島側に残るアーチ状の建物と煙突です。入れませんがよく残っています。 | ||
松田優作気分で走ってみましょう(笑) 残念ながら近年埋められてしまい低くなっています。昔はもっと高いレンガでした。しかし、何箇所かは内部に入れそうなところも。 |
なぜか弾痕も。派遣された兵士の気晴らしだったのでしょうか? それとも?? | ||
碍子です。今なら低い位置ですので感電ですね(笑) | ちょっと失礼(笑) 缶ビールの空き缶が見えます。いまだ野営する人いるのですね。私は怖くていやだな(苦笑) |
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さらに先に進みます。 フラッシュで明るいですが、実際は真っ暗です。怖がりな私はここで引き返します。 暗くて狭いところ大嫌いです。 |
東京側は比較的に破損が少ないです。 | ||
帰りの船です。1600−1630ごろに来ます。これに乗り遅れると泊まりです。 | 全景です。楽しかった4時間でした。 | ||
野島公園には掩体壕が残ります。寄るといいでしょう。 |