畠山氏館
<城名> 畠山氏館
<所在地> 埼玉県深谷市畠山(06/01/011川本町廃止)
<主な城主> 畠山重忠
<遺構> 畠山重忠墓(県指定史跡)、畠山重能墓、重忠産湯井戸
<交通> 秩父鉄道「武川」駅下車、徒歩約30分。バス便あるが一日5本しかない。
<紙面掲載> 01/04/19(上) 01/04/26(下)
<歴史> 重能は名門秩父氏の出。荘司としてこの地に移住して畠山を名乗ったのがはじまり。重忠はこの館で重能の次男として生まれた。重忠は剛勇にして文武両道、礼節の誉れ高く、鎌倉武士の鑑と言われたが、執権・北条氏によって二俣川で謀殺された。
<史跡歩記> 畠山重忠公記念公園として整備されていますが、館自体の遺構はありません。館入り口には「重忠」の大きな銅像があります。馬を背負っています(笑)。ヒヨドリ越えです。馬をよく見ると、立派な・・(以下略 笑)
館跡に畠山重忠の墓と伝えられる五輪塔があります。周りの五輪塔は主従とも一族のものともいわれます。父の重能の墓は自然石で、気をつけないと踏んでしまいます。また重忠100回忌の板石塔婆、重忠の産湯の井戸もあります。畑元埼玉県知事の「重忠節」の石碑も。畑元知事は熱狂的な重忠ファンでした。
館の北に畠山氏の菩提寺(満福寺)があります。さらに北に行くと「鴬の瀬」と呼ばれるところがあります。洪水のときでも浅く渡れるところ。畠山重忠が洪水のとき、この浅瀬を鴬に教えてもらったとか。
「時ならぬ岸のおささのうぐいすは あさせたづねて鳴き渡るらん」
近くに鹿島古墳群があり、荒川沿いが「白鳥の飛来地」。3月上旬まで。