安部摂津守陣屋
<城名> 安部摂津守陣屋(岡部陣屋)
<場所> 埼玉県深谷市岡部(06/01/01 岡部町廃止)
<主な城主> 安部(あんべ)丹波守信峯
<遺構> なし
<交通> JR高崎線「岡部」駅から徒歩約20分。
<紙面掲載>2003/01/23
<歴史> 安部氏は信州諏訪の出身。安部大蔵元真が初めて安部と名乗った。子の信勝は徳川家康に仕え、甲斐武田氏と戦った。信勝は家康の関東入府の際に岡部の地を与えられ、信勝の子の信盛が大名となり岡部藩祖になった。岡部藩4代目の信峯の時、陣屋を構えた。
<史跡歩記> 岡部六弥太忠澄館跡である普済寺のすぐ東に源勝寺があります。ここは安部氏の菩提寺です。この寺の前、17号線を渡ったところに「高島秋帆幽囚地入口」と新しい石碑があります。この石碑から100mほど先に進み、右折して100mほど進むと「高島秋帆幽囚地」の石碑・案内板があります。このあたりが岡部陣屋の跡ですが、民家・畑になっており、遺構はありません。高島秋帆は江川英龍も教授を受けた江戸時代末期の砲術家。外国人との私交を訴えられ岡部陣屋で幽囚生活を送りました。
あまり知られていませんが、明治まで残った埼玉県の城・陣屋は「川越」「岩槻」「忍」とこの「岡部」です。
(2002/06/29)
(2008/12/15)
市内にある全昌寺の「岡部陣屋移築表門」を見てきました。
かなり修復されているので旧態とは違うと思われますが、かなり立派で大きな門だったことがわかります。
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