大成館
<城名> 大成館(おおなり)
<所在地> さいたま市大宮区大成町2丁目
<主な城主> 金子駿河守家光
<遺構> なし (市指定史跡)
<交通> JR大宮駅から。徒歩約10分。
<紙面掲載日> 01/05/10
<歴史> 金子氏は武蔵七党・村山党の出。応永33(1426)年、大成周辺を治めていた家光は曹洞宗の高僧・月江正文和尚に深く帰依し、屋敷に招き入れ、自らの住む館を曹洞禅刹に改めた。これが普門院の開基とされる。
<史跡歩記> 大宮駅西口の北西、大成中学校の南側が「大成山普門院」。寺の入り口に「大成館址」と古い石碑が立っており、境内全域は金子駿河守家光の屋敷があったところ。
館の遺構は特にありませんが、寺宝として月江正文和尚の肖像画(県指定史跡)があります。幕末に活躍した勘定奉行・小栗上野介の墓と称するもの(実際に遺体の眠る墓は群馬県倉渕村の東善寺にあります)と一族の墓があります。上野介の墓には中里介山や徳富蘇峰、岡田啓介首相(当時)が訪れた記録が残っており、敷地内にはなぜか大砲や機雷、軍艦の錨も。