龍崖山城
<城名> 龍崖山城
<所在地> 埼玉県飯能市大河原
<主な城主> 大河原氏
<遺構> 土塁、堀切、曲輪
<交通> 西武池袋線「飯能」駅から「間野黒指」行バス(本数少ない)に乗り、「大河原」下車、徒歩約40分。
<紙面掲載日>
<歴史> 武蔵七党の一つ丹党の大河原氏の城跡と伝えられる。詳しいことはわからない。
<史跡歩記> 麓の軍太利神社(公民館)に車を停めて登りはじめます。ここには神社や城の由来の書かれた案内板があります。神社脇からはっきりわかる登山道があります。流木が散乱しており、心細くなりますが、道は合っています。5分ほど歩きますと、辺りが急に開け、かなり広い人工的な削平地に出ます。ここは通称・出城と言われているところで、北側には土塁も。出城という表現よりは「平常時の居館跡」とわたしは感じました。
右に曲がると急な登りになります。かなり厳しい登りを10分ほど登るとクネクネした道となり、腰曲輪が見られるようになります。本曲輪までもう少し。
本曲輪は三角形で狭いです。飯能市街が良く見えます。石碑がありますが、城とは関係がありません。圧巻なのは石碑左奥を進んだところに残る堀切です。下から見上げますと7−8mもある高さです。辛い山登りでも、この堀切を見るだけでも価値があります。
帰りの下りは大変です。何度も転げ落ちました(苦笑)。
これだけ素晴らしい山城なのに、城郭大系に掲載されていないのは不思議です。(2002/3/16)