菅谷館
<城名> 菅谷館
<所在地> 埼玉県比企郡嵐山町菅谷
<主な城主> 畠山重忠
<遺構> 空堀、土塁、櫓台(国指定史跡)
<交通> 東武東上線「嵐山駅」下車、徒歩約10分。
<紙面掲載日>1998/05/28
<歴史> 古くから鎌倉時代の有力豪族・畠山重忠の居館と伝えられ、鎌倉幕府の歴史書「吾妻鏡(あずまかがみ)」に「元久2(1205)年、鎌倉に異変ありと急報を受けた重忠は、わずか134騎で男衾郡(おぶすまぐん)菅屋(谷)館を出陣」と記述されている。
<史跡歩記> 菅谷館跡は、鎌倉街道に面する交通の要衝にある館跡。館跡とはいえ現在の菅谷館は高い土塁と深い堀に囲まれ、本曲輪、二曲輪、三曲輪、西曲輪、南曲輪で構成される複郭式の平城。鎌倉時代の館跡を戦国時代に徐々に改修して今の規模になっています。
今の菅谷城は「吾妻鏡」の記述から畠山重忠の館跡とするものですが、実は確証がありません。しかし、櫓台には立派な重忠の銅像があり、県立歴史資料館では重忠ロボットが出迎えます(苦笑)。しかし、整備の行き届いた折のついた高い土塁や空堀、蔀土塁などの遺構はすばらしいものがあります。
三曲輪には県立歴史資料館(入館料50円)があります。菅谷館の資料展示はほとんどありませんが、「資料館ガイドブック・中世の城館跡」は必ず買いましょう。1冊150円で4冊でも600円です。
2005/01/16
企画展「埼玉の戦国時代 城」に行ってきました。資料館入口には北条の旗がお出迎え。内部は撮影不可です。図録は500円。これが秀逸! 絶対買うべし。3月6日までです。