滝の城
<城名> 滝の城(別名・本郷城)
<所在地> 埼玉県所沢市城
<主な城主> 大石定久
<遺構> 土塁、空堀、櫓台(県指定史跡)
<交通> 西武池袋線「清瀬」駅より「台田団地」行きバス、終点下車、徒歩3分。
<歴史> 「小田原編年録」によると武蔵守護代大石定久の居城で本郷城と呼んだという。北条氏照は大石氏の養子になっているので、滝山城の支城として機能したと思われる。
<史跡歩記> もう10年くらい前でしょうか。この城がみえるところに住んでいました。久しぶりの訪城になります。台田団地から柳瀬川を渡ると城山神社(本曲輪)の旗が見えます。かなり大きな旗で、まるで戦国時代のように見えます。当時と違い、公園になり、球場やテニスコートになっていますが、城跡自体は歩道が整備されて歩きやすくなっています。公園化による破壊・復元などもなく、深い空堀、本曲輪・二曲輪を巡る土塁や物見台も健在です。車は清瀬側なら公園の駐車場、所沢側から来たときはは二曲輪に停めると良いでしょう。西側駐車場は不法投棄防止のため、閉鎖されています。清瀬から所沢に抜ける道に「血の出る松跡」という石碑も。
滝の城という名前どおり、昔は滝があったと思われます。残念なのはこの滝を復元しようとして不気味な渓谷を作ってしまったところです。上流には「謎の民家」があり、灯油の臭いが漂っています。よって水も油で汚染されていて、流れないようにシートで覆われているところがあります。「謎の民家」の近くにも残存の土塁があります。
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(2009/02/22)
草木が伐採され、大変見やすくなっています。藪で大変だった三曲輪も案内板が設置されスッキリしています。外郭の二重土塁や「血の出る松跡」周辺も圧巻です。