竜ヶ谷城(吉田之楯)

<城名> 竜ヶ谷城(吉田の盾)
<所在地> 埼玉県秩父市吉田久長1556
<主な城主> 久長但馬守?
<遺構> 土塁、空堀、堀切
<交通> 秩父鉄道「皆野」駅から「吉田上町経由吉田元気村行」バス(本数少ない)に乗り、「馬頭尊」下車、徒歩約40分。
<紙面掲載>

<歴史> 北条氏邦感状写「武州文庫」に出てくる「吉田之楯」の有力地。付近では大量の埋蔵金が発掘されている。

<史跡歩記> まず、別荘地である「うぐいすの里」を探します。別荘地入り口に地図があり、最高所に水道のタンクがありますからそこを目指します。タンク前には車が2台ほど停めることができます。少し戻り、写真にある別荘脇から登ります。はっきりした登山道はありません。50mほど直登すると岩場が見えてきます。かなり威圧感があります。

岩場を越えれば堀切1に来ます。人工的に岩場切られた堀切です。堀切の上が一曲輪で櫓台と思われる土塁があり、さらに進むとはっきりわかる土塁、虎口があります。土塁からは二曲輪の馬出し状の広場が見えます。二曲輪はなだらかな斜面となっています。このあたりが未完成の城といわれるところでしょう。先にはS字の折れた土塁と堀切があり、三曲輪に続きます。

登山道がなく、かなり険しい行程ですが、遺構がよく残る城です。吉田之楯とすれば未完成ではなくきちんと使われた城と考えます。
(2005/12/29)



別荘地タンク前 別荘地の脇から登る 堀切1 石塁? 一曲輪の土塁

一曲輪の虎口 一曲輪−二曲輪間の堀切2 馬出し状遺構。土塁もある 二曲輪の折のある土塁 二曲輪−三曲輪間の堀切3

二曲輪から一曲輪を見る 

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