金子十郎家忠館

<城名> 金子十郎家忠館
<所在地> 埼玉県入間市木蓮寺
<主な城主> 金子十郎家忠
<遺構> なし
<交通> 西武池袋線「入間市」駅から「河辺駅・河辺駅経由東青梅駅」行バス、または「入間市内循環バス東西コース」に乗り、「桂川神社前」下車、徒歩約10分。またはJR八高線「金子」下車、徒歩約20分。
<紙面掲載日>

<歴史> 金子十郎家忠は、武蔵七党の村山党の出。保元の乱、源平合戦で数々の武功をたてた。後に瑞泉院を開基。現在の瑞泉院が金子十郎家忠の館の有力地とされ、金子姓発祥の地としても知られる。
 
<史跡歩記> 「なんてことだ・・・」 館跡に立ちますとそう思います。遺構がないのは資料で知っていましたが、現在裏山全体が墓地になっています。これでは往時を偲べません。鎌倉−南北朝時代の館の特徴でもある谷戸を体験できると思いましたが・・・。畠山重忠と並び称される金子十郎家忠の館跡と伝えられるだけに、ショックは大きいです。

金子駅北西の市内木蓮寺にある瑞泉院が金子十郎家忠の館跡です。しかし、瑞泉院自体がなくなっています。瑞泉院は1999年に破産したそうです(寺って破産するのか! 苦笑)。「告知」の大きな看板に経緯が書いてあります。そのため、墓地と石材業者との関係も悪くなったようで「進入禁止」「使用禁止」などの看板も多いです。

真新しい墓地の中に「金子十郎家忠と一族の墓」があります。案内板がありますが、一部コンクリートブロックで隠れていて見えません。「なんてことだ」と家忠も怒っているでしょう。
(2002/3/16)


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裏山(詰の城)全体が墓地になってしまった 「金子十郎家忠と一族の墓」

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