熊倉城

<城名> 熊倉城(城山)
<所在地> 埼玉県秩父市荒川白久
<主な城主> 長尾景春
<遺構> 土塁・空堀(県選定重要遺跡)
<交通> 秩父鉄道「白久」駅下車、徒歩約90分。
<紙面掲載日>

<歴史>長尾景春最後の拠点として知られる。文明12(1480)年、太田道灌に攻められ落城。景春は秩父を逃げ回った後、古河公方成氏を頼ることになる。

<史跡歩記> 山深い山城でも車があれば簡単に攻略できます。秩父鉄道白久駅前から南に走る林道を進みます。白久温泉・谷津川館を超えるとカーナビでも道が無くなり、不安になりますが、新しく舗装されたようで熊倉城のすぐ近くまで難なく行けます。城の入り口である峠には車3台ほど置けるスペースがあります。城の登り口には「熊に注意」とありびっくり。しかし、もともとハイキングコースなので城までの道ははっきりしており、迷うことはまずありません。私も登山者とお会いしました(熊でなくてよかった・・)。

城跡は3つの曲輪が見事に残されています。削平地の後に横矢のある土橋、説明板のある二曲輪と一曲輪の間にははっきりした空堀・土橋があります。一曲輪には土塁が巡り、一段低いところは腰曲輪が走ります。一曲輪と三曲輪の空堀もよく残ります。

街道からかなり離れた謎の山城ですが、訪れ易く遺構がよく残るお勧めの城です。
(2005/07/10)



峠には数台駐車可能 熊に注意 堀切、土橋 二曲輪の説明板 二曲輪と一曲輪間の空堀・土橋・土塁

一曲輪−三曲輪間の空堀 

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