三ッ木城

<城名> 三ッ木城
<所在地> 埼玉県桶川市大字川田谷
<主な城主> 足立遠元? 長尾景虎? 後北条氏?
<遺構> 土塁、空堀、櫓台
<交通> JR高崎線「桶川駅」西口下車。川越駅行きバス「川田谷支所」バス停から徒歩3分。城山公園内
<紙面掲載>

<歴史> 足立遠元は源頼朝挙兵に際し、真っ先に掛けつけた中のひとりで、後に足立郡を与えられた武将。この足立遠元の館跡が三ツ木城と伝えられる。しかし、今残る城跡を見ると、とても鎌倉時代のものには見えず、戦国時代ものと感じられる。永禄3(1560)年、長尾景虎の武蔵攻めのとき、陣城として使われたのではないかという記述もある。

<史跡歩記> 三角形の単曲輪という珍しい形状も興味があり、いつかは行こうと思っていたところです。城山公園として近年整備されたようで、城跡もその公園に取り込まれています。公園の中ということで、あまり期待はしていなかったのですが、一歩城跡に踏み込みますと、一重目の高い土塁を乗り越えても二重目はもっと高くそびえ立ち、かなりの高さで登るのは困難です。しかし、頑張って物見台まで行きましょう。物見台は△の角部分、三ヶ所に残ります。公園の中にしては、とても遺構が良く残っています。本当に二重の土塁が見事でした。 さて、曲輪(そんなに広くありません)に入ると、そこにはパソコン・ゲートウエイ模様の動く物体……築城者不明。珍しい三角形の形状。重厚な防備にしては狭い曲輪。ゲートウエイ模様の動く物体……と謎の多い城ではあります。

全景 土塁 曲輪跡

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